【1年の軌跡】共通問題の厚い壁と、掴み取ったA7組への階段【拾肆話】
はじめに
第11回週テストで掴み取った「全科目偏差値50超え・4科偏差値67.7」という過去最高の成功体験。我が家に差し込んだその光は、娘の目つきを劇的に変えました。「やればできるんだ」という小さなプライドが芽生え、家庭学習のギアがもう一段上がったのを感じていました。
しかし、6年上のカリキュラムは息つく暇も与えてくれません。5月下旬から6月にかけて押し寄せたのは、難化する通常回(第12〜13回)、約1万9000人が挑む「全国統一小学生テスト」、そして全コース共通問題という厳しすぎる壁が立ち塞がる「第3回公開組分けテスト」の怒涛の連戦でした。

第1章:理社の圧倒的牽引と、Aコースを突き抜けた「全科目偏差値59超え」
第11回の歓喜冷めやらぬまま迎えた第12回週テスト(Aコース)。「図形の移動」や「力学(運動・てこ)」といった難単元が並ぶ中、我が家を強力に引っ張ったのは理科と社会でした。
- 第12回週テスト(Aコース)結果:
- 理科: 61点(偏差値 67.5)
- 社会: 63点(偏差値 66.1)
- 4科目合計: 256点
理科の「てこ」では支点を図に書き込む作業を徹底し、社会の「貿易と経済」では日常の会話とデータをリンクさせることで、理社揃って偏差値66超えという大爆発を見せてくれました。
さらに勢いは加速します。続く第13回週テスト(Aコース)では、これまでの泥臭い努力がすべての科目で花開きました。
- 第13回週テスト(Aコース)結果:
- 算数: 77点(偏差値 59.2)
- 国語: 79点(偏差値 59.3)
- 理科: 64点(偏差値 65.5)
- 社会: 58点(偏差値 63.7)
- 4科目総合得点: 278点(得点率80%超)
なんと、全科目で偏差値59以上を叩き出し、4科目総合でも得点率8割を突破。Aコースの枠内においては、完全に突き抜けた圧倒的な存在感を示すまでになりました。
「この調子なら、次の組分けテストで念願のBクラスに上がれるかもしれない」。そう期待を抱くには十分すぎる手応えでした。

第2章:全国1万9000人の大海原へ。「全国統一小学生テスト」で見えた現在地
6月最初の試練は、全国から約19,000人の小学生が集う「全国統一小学生テスト(全統小)」でした。塾生だけでなく広く全国の受験生が挑むこの大舞台で、我が家は一つの目標を掲げて挑みました。
結果は以下の通りでした。
- 4教科総合得点: 308点 / 500点満点
- 4教科偏差値: 56.9
- 全国順位: 4,556位 / 18,848人中(上位25%入り)
算数(偏差値58.5)では基礎計算や基本問題をほぼノーミスでクリアし、理科(偏差値62.5)と社会(偏差値61.1)も安定して偏差値60を超えました。全体として「上位4分の1」に位置づけることができ、全国の大海原でもしっかり戦える土台ができていることを実感しました。
しかし同時に、大きな課題も牙を剥きました。国語(偏差値47.2)です。 圧倒的な文字数の多さと抽象的な語彙の前に時間が足りず、平均点にも届かない苦い結果となりました。「語彙力の補強と長文読解のスピード」という、夏休みに向けて克服すべき明確なターゲットが浮き彫りになった瞬間でした。

第3章:共通問題の洗礼と、A17組から「A7組」への躍進
そして6月8日、6年上巻の大きな山場である「第3回 公開組分けテスト」の日がやってきました。
週テストとは異なり、組分けテストはS・C・B・Aすべてのコースの生徒が同じ問題を解く「全コース共通問題」です。Aコースの週テストで無双していた娘の前に、共通問題の高く厚い壁が容赦なく立ちはだかりました。
テスト後、「全然解けなかった…」と力なく漏らす娘。日曜日に画面に表示された結果は、現実の厳しさを物語っていました。
- 第3回 公開組分けテスト結果:
- 算数: 96点 / 200点(偏差値 41.4)
- 国語: 68点 / 150点(偏差値 40.2)
- 理科: 63点 / 100点(偏差値 53.5)
- 社会: 52点 / 100点(偏差値 47.2)
- 4科目総合: 279点 / 550点(偏差値 43.6)
- 志望校判定:
- 洗足学園:E判定
- 東洋英和女学院:E判定
- 田園調布学園:D判定
週テストで偏差値60近くを出していただけに、全体偏差値43.6、志望校E判定という数字は一見するとショックなものでした。
しかし、データを冷静に分析すれば、決して実力が下がったわけではありません。応用問題の比率が高い共通問題の洗礼を受けただけなのです。そんな過酷な戦いの中でも、理科は偏差値53.5と50の壁をしっかりと超えて見せました。
そして、何より画面の隅に表示された組分け結果を見たとき、我が家に小さな歓喜が戻りました。
【組分け結果】 Aコース 7組
前回の組分けテスト(4月)での「Aコース17組」から、一気に「Aコース7組」へと10クラス分の大幅クラスアップを果たしていたのです!
目標だったBクラス昇格にはあと一歩届きませんでしたが、共通問題の荒波に揉まれながらも、娘が積み重ねてきた努力は着実に「A7組」という形になって実を結んでいました。

エピローグ:諦めない心だけが、未来の扉を開く
洗足や東洋英和の「E判定」という文字。それは失望の印ではなく、「ここから夏休みに基本を固め直せば、どれだけでも伸びる」という、宝の山のような伸びしろの証明でした。
「よく逃げずに最後まで解ききったね。A7組まで上がったよ!」 そう伝えると、娘の顔に小さな安堵の笑みが浮かびました。
A17組からA7組へ。階段は確実に上っています。Bクラスの背中は、もう目と鼻の先に見えていました。

次回、【1年の軌跡】爆発する努力の結実。全科目偏差値61超えとBクラス昇格の歓喜【拾伍話】へ続く!
すべての受験戦士と、その併走を続ける誇り高きサポーターたちに、最高の幸あれ!



