【学びの王道】偏差値より大切な「熱望校」。目標までの最短の道のりを作る方法
前回の記事でお伝えした、娘の中学受験伴走を通じて確信した「学びの王道」。 今回はその3つの柱のうちの1つ目、「目標までの最短の道のり(明確な目標設定と細分化)」について、具体的にどうすればいいのかを深掘りしていきたいと思います。

混同しがちな「目的」と「目標」の違い
中学受験の話題になると、よく「目標」という言葉が使われます。しかし、ここで絶対に間違えてはいけないのが「目的」と「目標」の違いです。

ある学習塾の言葉を借りれば、「目的」とは最終的なゴールであり、「目標」とはそこに向かうためのプロセスのことです。 中学受験において、志望校に合格することは「目標(プロセス)」にすぎません。その先にある「どんな大人になりたいか」「どんな環境で青春を過ごしたいか」という「目的」があって初めて、目標が輝き出すのです。親の社会的なステータスや憧れで志望校を押し付けてはいけません。厳しい勉強を乗り越え、実際に進学するのは他でもない子ども自身です。現実的な偏差値、アクセス、校風、大学進学状況など、保護者が客観的に分析して説明するサポートは必要ですが、最後に背中を押すのは「ここに行けたら絶対に楽しそうだな!」という子ども自身のワクワク感です。 子どもが目を輝かせて「絶対に行きたい!」と言える「熱望校(目的)」を見つけること。これが、過酷な受験勉強を最後まで走り抜く最強のエンジンになります。
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専門家の目を借りて「Gap(ギャップ)」を知る
最強のエンジンとなる「熱望校」が決まったら、次に行うべきことは「そこに合格するために必要な力」を見極め、現在の実力とのGap(ギャップ)を正確に把握することです。

私のブログでもお伝えしていますが、模試の偏差値はあくまでも「目安」に過ぎません。ここでいう必要な力とは、単純な偏差値の話ではなく、出題傾向を踏まえた上で「その熱望校の本番で点を取るために必要な実力」のことです。
このシビアな見極めを、小学生である子どもが一人で行うのは不可能です。保護者が分析できればベストですが、できることなら塾の先生などの専門家の意見を積極的に活用しましょう。
実は、あの『ビリギャル』が1年半で偏差値30から慶應義塾大学に合格できたのも、単なる根性論ではありません。指導者の坪田先生が慶應の入試傾向を徹底的に分析し、小論文や英語など「合格に必要な科目」だけに的を絞って集中的に対策したという非常に合理的で戦略的なアプローチがあったからなのです。
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過去問を軸に「階段(チェックポイント)」を設定する
熱望校(Goal)と現在の実力とのギャップ(Gap)が明確になれば、いよいよ「そこに向かうための階段」を設定します。

どんなに頑張っても、いきなりゴールには到着しません。目標がはるか遠くにありすぎると、日々の勉強の中で行く道を見失ってしまいます。だからこそ、入試本番から逆算して、細分化された「チェックポイント(短期目標)」を設定する必要があるのです。
この階段づくりにおいて最も強力な武器になるのが「過去問演習」です。 特定の学校に的を絞って対応力や得点力を高めるには、過去問演習を日々の学習スケジュールの最優先に組み込むことが重要です。算数・理科は出題傾向が時代に左右されにくいため古い年度まで遡る、社会は近年の問題や傾向が似た他校の問題を解くなど、科目ごとの特性に合わせた取り組み方が効果的だと言われています。
「この階段を一段ずつ着実に登っていけば、あのワクワクする熱望校に必ず届く」
子ども自身がそう信じられる道筋を作ること。専門家の意見を活用し、保護者と受験生本人が納得してそのステップを決めていくこと。ここまでやり切って初めて、「目標までの最短の道のり」が完成するのです。
次回は、この設定した階段をどうやって効率よく登っていくのか、「学びの王道②:そこにいくまでの効率的な戦略」についてお話しします。お楽しみに!


