ena 春の必勝10泊11日合宿
10泊11日合宿
我が家にとってenaの最後のイベントになる春合宿。なんと10泊11日。お値段は20万くらい。もう、何が何だかわからないが、凄そうなインパクトはある。
しかも割と参加者がいるようで、都内の集合場所には大型バスが2台くる。結構な人数だ。
富士山の合宿場に参加生徒が集まるそうだが、バスで何ヶ所かある集合場所から向かうらしい。去年の夏も同じくらいの合宿に行っていたような気がする。
朝もそこそこ早い時間に集合場所に向かう。集合場所に近づくにつれスーツケースを転がしている受験生親子が増えてくる。
校舎に一度集合し、バスに乗る場所まで移動する。バスに乗る娘を見送り、手を振ってバスを送り出す。行ってらっしゃい。気をつけて。
合宿の目的
目的は大体以下の3つになるかと思う。
- 圧倒的な勉強時間の確保:
「人生で一番勉強する」というコンセプトのもと、1日12時間以上の学習を継続することで、入試に必要な基礎力や適性検査対策を短期間で完成させることを目指しています。 - 長期合宿による「勉強習慣」の定着:
enaでは「呼吸するように勉強する」状態を目指しており、10日を超える長期の共同生活を通じて、誘惑のない環境(デジタルデトックス)で正しい学習リズムを体に染み込ませることを重視しています。 - 親の負担軽減と達成感:
長期合宿は、家庭での学習管理が難しい長期休暇中の親の負担を軽減する側面や、やり遂げた生徒に大きな自信と達成感を与える効果も期待されています。
確かに勉強漬けの日々は送れるのだろう。時々、レクリエーションも入っており豚汁作ったり散歩に出たりするらしい。部活の合宿の勉強版なイメージだ。
あとは長期休暇の間、ずっと子供の勉強を見るのが難しいというご家庭に人気のようである。最初はもっと短かったようだが、この理由で伸びてきたと話していた。ちなみに夏は22泊になるようだ。
問題点
流石に11泊にもなると色々と問題点も出てくるようです。
- 心身への過度な負荷:
特に10泊を超える超長期の場合、「子供が燃え尽きてしまうのではないか」「睡眠不足や体調管理が心配」という懸念が常に指摘されています。教育評論家やSNS上では、期間の長さに対して「行き過ぎ」との批判的な意見も見られます。 - 高額な費用:
11泊前後で約20万円、夏の22泊では約50万円と、一般的な塾の合宿と比較しても非常に高額です。費用対効果を疑問視する声や、経済的な格差が教育格差に直結しているという批判もあります。
あとは合宿を維持するスタッフ側の負担なども言われており、授業の質を保てるかどうかも懸念事項とされています。
想定される効果
1. 学習面での効果
- 基礎力の「一気通貫」した完成:
新小6という受験生にとって極めて重要な時期に、1日12時間以上の学習を10日以上継続します。これにより、進学塾enaが強みとする都立中高一貫校対策(適性検査)に必要な「思考力」や「記述の体力」を短期間で叩き込む効果があります。 - 圧倒的な演習量:
通常の通塾では数ヶ月かかる演習量をこなすため、合宿前後でテストの偏差値が安定したり、苦手分野が解消されたりする生徒が多く見られます。
2. 精神面・意識の変化
- 「勉強基準」の上書き:
「呼吸するように勉強する」というスローガンの通り、極限の環境を乗り越えることで、帰宅後も「1日3〜4時間の勉強は短くて楽に感じる」といった感覚の麻痺(ポジティブな意味での慣れ)が起きるのが最大の特徴です。 - 自立心と自信:
親元を離れ、ライバルたちと切磋琢磨する過酷な共同生活を完走したことが、入試本番での「自分はあれだけやった」という揺るぎない自信に直結します。
3. 環境遮断によるリセット
- デジタルデトックスの徹底:
スマホやゲーム、テレビといった誘惑が一切ない環境に身を置くことで、脳が「学習モード」に完全に入り込みます。これは家庭内では実現不可能なため、学習効率を最大化する要因となっています。
私個人の感想
まずコストがかかるというところから、話をしていきましょう。実際にこの長さで合宿をやるとなると係る費用としては妥当だと思います。金額としては高いですが、3食寝床と授業がついていると思えばリーズナブルに感じました。
うちは一人っ子なので、子供が合宿に行っている間は子供にかける時間がなくなりますので、負担という点ではかなり減りました。ただ、兄弟がいるご家庭だと、純粋にその受験生にかかる手間が減るだけなので、どうなんだろうと思いました。それでも楽にはなるのでしょう。
ちなみに娘が合宿に行っている間、妻と二人で子供連れだといきにくい居酒屋などを散策していました。私的には良い息抜きになった気がします。
あと私個人の感想としては、手間とかはどうでもいいので効率的な学習をさせたいというのがあります。なんなら私がつきっきりでもいいわけで、そこまで合宿じゃなきゃということはありませんでした。ただ、私には春休みはないですから、つきっきりというのは現実的ではないので、合宿で勉強してきてもらうことはメリットでした。
帰ってきた娘の様子
帰りの集合場所に迎えにいく。バスがほぼ定刻通りに到着する。娘が降りてきて、荷物を受け取って帰ってくる。多少疲れている感じはあるが、楽しそうだ。
勉強もいっぱいしたみたいだけど、それ以外にも色々と遊びもあったようで楽しかったみたい。まぁずっと勉強し通しは無理だから気分転換は入れるよな。でも、楽しく授業も受けれたのなら良かった。
ちなみに授業風景は時間限定ではあるが、カメラの映像を見ることができた。なので授業中寝てないかとか、質問に行ってるのかとか確認できていた。何度か質問にも言っていたのが見れたので、勉強に対して前向きになっている印象を受けた。
やはり親元を離れて、ひとりで何かをやるというのは良い成長になる気がする。
合宿後の勉強に対する変化
帰ってきてから、勉強時間が伸びたとかはないが、勉強体力はついたように思える。私はポモドーロを活用して効率よく勉強時間を作り出している。だから今までよりセット数が増えるということはないのだが、勉強時間中の集中力の落ちが減ったような気もする。
確かに長時間の勉強を続けてきたから、体が少しなれてきたのかもしれない。なんにしろ、これから受験までの時間で、一番か二番にくる大切な勉強体力を身につけてきたようで良かった。
デジタルデトックスの効果というのは正直わからない。何せ私も感じたことがない。デジタルがあろうとなかろうと、集中する時は集中できる。だからデトックスでさらに集中力が上がるかというと疑問だ。逆にゲームやスマホに気が散って集中ができないとするなら、デジタルの問題というよりかは、本人の気持ちの問題だろう。
娘も帰ってきて、ポモドーロの休み時間にゲームしているが、それで集中が落ちているとは思えない。休み時間を気持ちよく終了できないことはよくある。しかし、じゃあゲームを取り上げて、休み時間をきっちり守らせたとして、勉強と休みの効率良いサイクルが持続可能なんだろうか。私はそうは思わない。休み時間はリフレッシュ時間なのだから、どんな方法でも良いはずだ。ゲームや漫画だけ印象が悪いというのはやや偏見な気もする。
いずれにせよ、勉強習慣という点においては問題なくついてきていると思う。家でのやり方なのか合宿の成果なのかはわからないが、合宿がある程度良い影響を与えてくれたと思いたい。
あとがき
正直、私もこれほどまでに長い合宿があるとは思ってもみませんでした。金額もさることながら、日程が衝撃的でした。しかも、参加する人がかなりの人数いるということ。それも衝撃的でした。
都立中学の人気が相当高いのか、よくわからないところですが、ニーズは割とあるという事です。あと気になるのは、この合宿に参加した受験生の何割が合格を手にしたのか。気になるところですよね。
ちなみに娘が通っていた校舎は合格率はだいたい50%くらいでした。校舎から合宿に参加している人はいなかったようです。気持ち的には合宿に参加している子たちは校舎平均より合格率は高くあってほしいものです。
ちなみに4月から通うことになる四谷大塚の合格率は今年100%だったようです。進学率はどうかわかりませんが、全落ちは一人もいなかったようです。2月の勝者ばりの絶対合格の教室だったようです。
夏合宿は程1ヶ月の合宿だったようですから、参加された方が合格されていることを祈ります。だって、それだけのお金と熱量をかけられるご家庭であり、一日10時間以上の勉強を合宿中続けられる勉強体力を持った受験生なんですよ。合格であってほしいと思うのは必然でしょう。
ただ、試験は蓋を開けてみるまでわからないですし、都立中は適性検査かつ高倍率なわけです。厳しい試験ですね。
全ての受験戦士たちに幸あれ
続・あとがき
やはり1番の私学との差は学費なんだと思います。中学受験はハードルが高い。その一つが金銭的なハードルだと思います。入学してからの学費、そこまでの塾代や諸々の費用、かなりの額になります。こういう話になると、お金がないと選択肢が狭まるのかということになるのかと思います。その通りだと思います。
お子さんがお金を作れることはあまりないと思うので、生まれた環境で左右されるのかということになります。その通りだと思います。
教育は国の根幹に関わる大切なものです。だからこそ、差があってはいけない。ということではないと思っています。差があってもいいのです。というか差があって然るべきだと思っています。重要なのは、どのような教育を受けても十分と思える教育であればいいのです。さらにできることが多くなる教育がお金で選べるとしても、それは仕方がないと思います。
私は私学に行かないと十分な教育が受けられないと思われている現状に問題があると思います。当然、公立中においても十分な教育が受けられると思っている方も多くいることでしょう。
しかし、私学へ受験率が20%弱あるということは、少なくとも同数は私学の方が良いと思っているわけです。公立中が十分な教育が受けられる環境になれば、あえて私学に行かせようとする人も減るともいます。決して、公立のスタッフが頑張っていないとは思っていません。体制やシステムの問題だと思っています。社会問題の一つですね。
話が大きくなってしましたが、結局合う合わないということになるのでしょうか。望むと望まざるとに関わらず、人は選べる選択肢から人生を歩んでいくしかないのですから。できれば全力で選んだ選択肢を突き進んでいきたいものですね。
ちょっとめんどくさいお話になりましたね。加熱する中学受験というお話に対して賛否両論あると思いますが、私が思うことは自分の人生を歩もうということです。中学受験の外にいる人が何を言っても自由です。中学受験の中にいる人間は周りの声に惑わされることなく、自分で選択した人生を全力で進んでほしい。自分の人生を歩んでほしい。
周りの声なんか気にするなという事でもありません。周りの声というのは時に役に立つものです。その中から、自分の役に立つものを選んでいく。自分で周りの声を選んでいくことが大切です。そして、やはり自分で自分の人生を歩んでほしいと思います。


