模試結果を活かす!子供と向き合う正しいアプローチ
中学受験の模試の結果が返ってくる日は、親御さんにとってもお子さんにとっても、緊張が走る瞬間ですよね。偏差値や判定の数字に一喜一憂してしまうのは、それだけ真剣に向き合っている証拠です。
しかし、模試の真の価値は「合否を占うこと」ではなく、「合格までの地図を更新すること」にあります。成績表を受け取った際の、冷静で建設的な向き合い方を整理しました。
模試の受け止め方4選

1. 感情のコントロール:「一喜一憂」を「一喜」で止める
成績が悪かったとき、つい「なんでこんな点数なの!」と感情的に叱りたくなりますが、さすがにこれは逆効果です。まぁわかっていてもというところもあるのでしょうが。
- 「悪い結果」は「弱点の早期発見」と捉える: 本番でなくて良かった、と本気で考えましょう。今見つかった穴は、埋める時間があります。
- 親は「伴走者」であり「審判」ではない: 子供が一番ショックを受けています。親まで沈み込むのではなく、「次はどうしようか」と前を向く姿勢を見せることが、子供の安心感とやる気に繋がります。
2. 偏差値よりも「失点の内容」を分析する
偏差値や順位は、その時の母集団や問題の相性で変動します。見るべきは数字ではなく、「なぜ間違えたか」の内訳です。
以下の3つのカテゴリーに分類して復習の優先順位をつけましょう。
| 分類 | 内容 | 対策 |
|---|---|---|
| 正答率の高い基礎問 | ケアレスミス、解けるはずの問題 | 最優先で対策。 なぜ間違えたか徹底分析。 |
| 解き方はわかった問題 | 時間があれば解けた、計算途中でミス | 類題を解いて「定着」させる。 |
| 全く手が出なかった問題 | 習っていない、難易度が高すぎる | 今は後回しでもOK。志望校のレベルに合わせて判断。 |
ポイント: 「正答率50%以上の問題」を確実に正解できていれば、ほとんどの中学校で合格圏内に入ります。難問に目を奪われないことが大切です。
3. 「判定」の受け止め方
A判定(80%)やE判定(20%以下)といった合格可能性は、あくまで「現時点での統計的な位置」です。
- A判定でも油断しない: 模試の問題と志望校の過去問の傾向は必ずしも一致しません。
- E判定でも諦めない: 特に6年生の夏前までの判定は、まだ知識が揃っていない状態でのものです。秋以降、過去問対策で一気に偏差値を逆転させるケースは多々あります。
4. 子供への具体的な声掛け
結果を突きつけるのではなく、「過程」と「具体策」にフォーカスした言葉を選びましょう。
- × ダメな例: 「こんな偏差値じゃ、どこにも受からないよ!」
- ○ 良い例: 「この計算問題、前より正解が増えてるね(過程の肯定)。あと、この大問2のミスをなくせば、次はあと15点伸びるよ(具体的な改善)」
模試は、お子さんの能力を否定するためのものではなく、「合格するために必要なパーツ」を探し出すための宝探しのようなものです。
あとがき
6年生に入ると、模試の数が多くなっていきます。特に夏休み以降は毎月、合不合判定テストが四谷大塚ではありました。毎回毎回、テストを受ければ結果が出てくるわけで、どうしても結果に心が動かされます。
サポーターが心を動かされるくらいなら良いのですが、それが受験生に影響を及ぼすとなっては考えものです。特にマイナス方向に影響するようなことは避けていきたいですよね。
なかなか人間は聖人君主にはなれませんが、受験という目的のために模試をどう利用していこうかと考えることで一旦気持ちを飲み込めるかもしれません。
最終的な目標は志望校合格なはずです。模試の結果ではありません。良くても悪くても模試であって、本番ではありません。油断したり諦めたりするのは勿体無いと思います。
事前に目的をしっかりと意識して、結果が良くても悪くても目標に向かってやるべきことをやるだけと考えておく方が良いかなと思っています。
皆さんが模試をうまく活用して、目標に向かって進んでいけることを願っております。
全ての受験戦士たちに幸あれ

