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一番大切なのは「心と体の健康」。中学受験・完走のための優しいお守り

erimakitopapa
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6年生のこの時期、お子様も保護者の方も、想像以上の重圧の中で日々を過ごされていることと思います。

私自身もかつて、子どもの中学受験のサポートを経験しました。「体調を著しく崩すことを、撤退(あるいは一時休止)の目安にする」という明確な防衛線は、実は我が家でも引いていたルールです。受験の熱狂の中にいると、どうしても成績や合格が最優先になりがちですが、一番大切なのはやはり「子どもの心身の健康」に他ならないと、終わってみて改めて感じています。

この記事は、そんな私自身のサポート経験から、「こういう考えでやっていて良かったな」「ここは気をつけておけばよかったな」と感じた一意見をまとめたものです。現在進行形で頑張っていらっしゃるご家庭の、少しでも参考になれば嬉しいです。

第一章:我が家が気をつけていた、心と体からの「少し休みたい」サイン

無理が重なると、子どもは言葉よりも先に体や行動でSOSを出していました。「頑張りが足りない」のではなく、「キャパシティを超えて頑張りすぎている」サインとして、我が家では次のような様子に気をつけるようにしていました。医師でもある私が、危険なサインをまとめて見ました。

体からのサイン(生活リズムの乱れ)

朝、声をかけてもなかなか起きられない日々が続く。大好物だったはずの夕食を残すようになる、または逆にストレスで甘いものなどを過食してしまう。「塾に行く前になると、お腹や頭が痛くなる」という訴えは、決して仮病などではなく、極度の緊張状態にある証拠なのだと痛感しました。このような状況が続くのは危険なサインです。

心からのサイン(感情の波)

これまで楽しんでいたテレビや本に興味を示さなくなり、無表情な時間が増える。あるいは、ちょっとした注意に対して大声で泣き出したり、普段なら言わないような「どうせ自分なんて」という自分を責める言葉が増えたりした時は、心が悲鳴を上げているサインとして受け止めるように心がけました。これは大人でも同じ危険なサインだと思います。

ご家庭のサイン(保護者自身の疲れ)

子どもへの声かけが、気づけば「〜しなさい」「どうしてできないの」といった否定的な言葉ばかりになってしまう。子どもの成績のことで頭がいっぱいになり、私自身が夜眠れなくなる。こういった「保護者自身の限界」も、立ち止まって環境を見直す大切なサインだったと振り返って思います。たまになることもあるでしょうが、続くときは危険なサインです。

第二章:振り返って思う、心が折れやすい「3つの時期」

中学受験において、心身のバランスを崩しやすく「ルート変更(一時的なお休みやペースダウン)」を検討するご家庭が多いと言われる時期があります。我が家の経験も踏まえ、あらかじめ「この時期はしんどいんだな」と知っておくだけで、少し心構えが変わるかもしれません。

1. 【5月〜6月】ゴールデンウィーク明けの「息切れ期」

当時の様子

春の模試で現実的な立ち位置がわかり、「夏期講習」という大きな山のプレッシャーがのしかかりました。これまでの疲労が蓄積し、急に電池が切れたようにやる気を失いやすい時期でした。やらなきゃいけないと思えることも山のように見えてくる時期です。

我が家の対策

「今はそういう時期だから仕方ない」と親の側が割り切るようにしました。完璧を目指さず、「今日は算数の計算と漢字だけやればOK」とハードルを極端に下げたり、週末に半日だけでも「受験を忘れて思い切り遊ぶ日」を作ったりしたことが、結果的に再び前を向くエネルギーに繋がった気がします。それぞれのご家庭であった手段を考えておくといいかもしれません。

2. 【9月〜10月】夏休み明けの「燃え尽き・焦燥期」

当時の様子

朝から晩まで塾や家で頑張った夏休み。「これだけやったのだから!」と期待して受けた秋の模試で、思うように偏差値が上がらない時(周りも同じように頑張っているため、すぐには結果に出にくいのです)、子どもがとても落ち込んでしまうことがありました。とはいえ、全国模試的なものでは常に志望校合格率20%でしたので、下がるというよりは上がらないことに落胆することが多かったです。

我が家の対策

2月の勝者にも書いてあった「夏の成果が数字に出るのは、11月以降だよ」と、前もって伝えるようにしていました。そして、本番に照準を合わせてやっていることを強調し、まだまだこれからと声掛けをしていました。また点数ではなく、「夏休み、毎日お弁当を持って塾に通い続けたこと」そのものを褒めるように意識しました。やることはやっているんだと親子で思うことが大切だと思いました。秋口は少しだけ睡眠時間を増やすなどして、夏の疲れを癒やす期間を作ったのが良かったです。

3. 【11月〜12月】直前期の「過去問の壁・プレッシャー期」

当時の様子

志望校の過去問に本格的に取り組み始め、「合格最低点に届かない」という現実に直面し、焦りがピークに達する時期でした。本番が迫るプレッシャーから、家庭内の空気もどうしてもピリピリしがちになりました。娘も合格最低点に届かないとテンションが下がる時もありました。特にチャレンジ校の過去問は心が折れがちでした。

我が家の対策

この時期に体調不良のサインが出た時は、迷わず「睡眠優先・心身の回復優先」に切り替えました。第一志望の過去問で心が折れそうな時は、確実に解ける併願校の過去問を挟んで「丸がいっぱい付く体験(自信)」を取り戻させたり、「どこに受かっても、素敵な中学生になれるよ」と繰り返し伝えたりしていました。この時期はもう原田式などの基礎的なプリントで自信が戻ることはなくある程度の難易度の問題が役に立ちました。確実に解けそうな学校の入試問題を用意しておくと良いと思います。

第三章:最後まで完走するために、やってよかった「防衛策」

子どもが心身をすり減らすことなく、あたたかい気持ちで春を迎えるために、我が家で実践してみて効果があったと感じる防衛策をいくつかご紹介します。

「睡眠時間」を何よりも優先する絶対ルールにした

どれだけ宿題が残っていても、「夜23時(遅くとも23時半)には鉛筆を置いて布団に入る」というルールを設けました。睡眠不足は集中力低下だけでなく、メンタルに直結します。元気な心と体があれば、後からでも挽回できると信じて休ませました。時々、超える時もありましたが、なるべく守れるようにしていました。本当はもう少し早く休ませたかったという思いもあります。

勇気を持って「タスク(課題)を引き算」した

塾から出される宿題の量は膨大です。「全部やらせなきゃ」という私の焦りが子どもに伝染してしまうこともありました。そこで、「今の我が子には、この基礎問題だけで十分」と思い切って問題を間引くようにしました。迷った時は塾の先生に相談し、優先順位をつけてもらうことで、親子の負担を減らすことも重要だと思います。

「教える役割」から「見守るマネージャー」へシフトした

6年生になると、親から勉強を口出しされることに反発する時期もありました。「どうしてこれが解けないの?」と口を出したくなるのをぐっと堪え、物理的に少し距離を置くようにしました。保護者の役割は勉強を教えることではなく、美味しいご飯を作り、健康を管理し、「一番の味方」でいることだと家族で思っていました。

受験の先にある「ワクワクする未来」を語り合った

「今勉強しないと落ちるよ」という言葉で焦らせるのではなく「中学生になったら何部に入ろうか?」「受験が終わったら、美味しいものを食べに行こう!」「終わったら一緒に新しいゲームをやろう」と、楽しい未来の話題を意識して食卓に並べるようにしました。希望の光を一緒に見ることが、暗く細い受験の道を歩くための何よりの道標になったと感じています。

おわりに 現在サポートを頑張っている保護者の皆様へ

ここまで、本当によく頑張ってこられましたね。毎日のお弁当作りや送迎、プリントの整理、そして成績に一喜一憂する日々。保護者の方ご自身の心も体も、気づかないうちに疲れが溜まっていることとお察しします。私自身も、当時は必死すぎて自分の疲れに気づけないことが多々ありました。

子どもにとって一番のエネルギー源は、一番近くで見守る保護者の方の笑顔です。お子様の様子を注意深く見守りながらも、時にはご自身をうんと甘やかし、美味しいコーヒーを飲んだり、好きな時間を過ごしたりして、ご自身の心にもぜひ栄養をあげてください。

「健康第一」という揺るぎない軸を持たれているご家庭なら、どんな結果になっても、この中学受験という経験は間違いなくお子様の人生の大きな糧になるはずです。かつて同じ道を歩んだ一人の親として、皆様が焦らずゆっくりと、この尊い時間を歩んでいかれることを心から応援しております。

全ての受験戦士たちに幸あれ 

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自己紹介
とぱぷー
とぱぷー
受験サポーター 医師
中学受験経験者 医師 得意科目:算数
中学受験を1年間併走し、結果は受験校6校中5校を合格。
合格率約85%の受験サポーターとして、受験の記録およびノウハウを発信している。
名前の由来は旅行用ネックピローと某ランドのキャラ帽子による。
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