外科系医師が語る!受験という「大一番」を成功に導く文房具の選び方
「弘法筆を選ばず」は本当か?プロが道具にこだわる理由

人が何か仕事を成し遂げようとする時、そこには必ず「道具」が存在します。世間では「弘法筆を選ばず」と言われることもありますが、日々手術などの現場に立つ外科医として、私はこの言葉に異を唱えたいと思います。
なぜなら、道具によって仕事の快適さや出来栄えは決定的に変わるからです。たとえば、手術で使う器具一つとっても、自分の手に馴染んだ重さや滑りにくさがピタリと決まっているからこそ、迷いなくミリ単位の処置に集中できます。わずかな重心の違いや噛み合わせの差が生む「微細なストレス」が、極度の集中を要する場面では命取りになりかねません。
信頼できる道具があってこそ、最高のパフォーマンスを発揮できる。だからこそ、私は自分の道具を極めて厳しく選んでいます。
受験生にとっての「メス」は文房具である
視点を変えてみると、この「道具選びの重要性」は受験生にも全く同じことが言えます。本番の試験会場で受験生の最大の武器になるのは、鉛筆やシャープペンシル、消しゴムといったアナログな文房具です。
外科医が用途に合わせてメスや持針器を変えるように、受験生にとっても文房具は「間違いなくパフォーマンスを左右する」大切なメスなのです。少しでも合格の確率を上げ、自分の持てる力を100%出し切りたいと願うなら、受験生もまた「筆を選ぶ」べきです。
受験という大手術をサポートする機能的な「名器」たち
現代には、受験生のパフォーマンスを劇的に引き上げる機能的な文房具が数多く存在します。ここでは、特定の機能に特化した頼もしいツールをいくつかご紹介しましょう。

思考を止めない「自動芯出し」と「折れない」機能
試験中の「ノックする時間」や「芯が折れるストレス」は極力排除したいものです。ぺんてるの「オレンズネロ」は、ペン先が紙から離れるたびに自動で芯が出る「自動芯出し機構」を搭載しています。一度ノックすればあとは書くことだけに没頭でき、長文記述や計算の途中で思考の糸が切れません。また、ゼブラの「デルガード」は、あらゆる角度からの強い筆圧を吸収し、芯を物理的な折れからガードしてくれます。本番の緊張でどうしても筆圧が強くなってしまう受験生にとって、心強い味方です。
「鋭さ」と「スピード」でライバルに差をつける
三菱鉛筆の「クルトガ」は、書くたびに芯が少しずつ回転し、常に芯先が円錐形に尖った状態をキープします。文字が太らず、細密な数式や画数の多い漢字も潰れずに書けるため、長丁場の試験において大きなアドバンテージになります。
私は娘のシャープペンにクルトガを選びました。東洋英和女学院の楓祭に行った時も3色のクルトガが売っていたので購入してきました。娘はそれを武器に受験本番を闘ってきました。
また、マークシート方式の試験でおすすめなのが、ぺんてるの「マークシートシャープ」です。1.3mmの極太芯により、少ない往復回数で一瞬で塗りつぶせるため、塗りつぶしスピードが段違いに速くなります。まぁマークシート方式のテストは模試以外ではあまりないかもしれません。四谷大塚の時は鉛筆を使っていましたからあまり使う機会はなかったですが、一応用意はしました。
素早いリカバリーを助ける「消しゴム」
ミスをしたとき、いかに素早く綺麗にリカバリーできるかも重要です。定番のMONOは安定の信頼で使いやすいです。シードの「レーダーSR」は、軽い力でスルスルと消えて跡残りが少なく、スリット入りスリーブで折れにくい総合力No.1の消しゴムです。また、サクラクレパスの「アーチ消しゴム」は、折れにくさと子ども目線の使いやすさに定評があります。消しカスの散らかりが気になる場合は、ダイソーの「激落ちくん まとまる消しゴム」などを使うと、机が綺麗に保てて集中力が持続します。
娘はこのほかにも様々な消しゴムを使ってきましたが、半分に折れたりしたものも多くありました。入試本番に持って行ったのはMONOの伊勢神宮バージョンとアーチ消しゴムでした。

日々の学習効率とモチベーションを上げる「ボールペン」
受験生自身がボールペンを使うことは少ないかと思います。私は娘に教える時はボールペンを多用していました。好みも分かれるところとは思いますが、ある程度の太さと重さ、そして書きやすさを重要視してセレクトしました。
ですので、保護者向けにボールペンもお勧めを書いておきますね。私が使っていた至極のボールペンたちです。

毎日の学習で多用するボールペンこそ、こだわりたいアイテムです。黒のボールペンには、パイロットの「TIMELINE(タイムライン)」がおすすめです。ペン先を内部に収納できる独創的なデザインと適度な重量感は、手にするたびに特別な高揚感を与え、勉強へのモチベーションを高めてくれます。何より書きごごちが最高で併走していた1年間ずっと愛用していました。今では限定モデルをコレクションするまでになってしまいました。
また、日々の丸付けには「フリクション」シリーズが便利です。資料の中には「インクの減りが早く、丸付けには不向き」という意見もありますが、間違えてもサッと消して書き直せる機能はやはり大きな強みです。さらに、フリクションの特性を活かして、問題集に直接回答を書き込み、後からドライヤーやアイロンの熱を使って一気に消すという“荒業”もあり、入試直前の反復演習で大活躍してくれます。何より私は書きやすさが好きでした。替え芯を箱で買って消費していました。ノックゾーンに0.7の赤を入れて丸つけするのが好きでした。
自分だけの「相棒」を探そう
芯が折れやすい、文字が潰れる、グリップが滑る……。こうした小さなストレスの蓄積は、確実に集中力を削ぎます。 世の中には素晴らしい文房具がたくさんありますが、手の大きさ、筆圧、書き方の癖は人それぞれです。ぜひ一度文具店に足を運び、実際に色々なペンを握って試し書きをしてみてください。そうして見つけた「自分の手に最も馴染み、思考を助けてくれる相棒」は、ただの文房具を超えた存在となり、きっと本番の試験であなたの背中を力強く押してくれるはずです。好きな文房具はテンションも上がりますよね。

受験生と保護者の皆様へ
最後に、毎日遅くまで机に向かい、自分自身と闘い続けている受験生の皆さん、そしてその背中を日々温かく見守り、様々な面でサポートされている保護者の皆様、本当にお疲れ様です。
受験という道のりは決して平坦ではなく、不安になる日もあるかと思いますが、積み重ねた努力は確実に皆さんの力となっています。 本番という名の大舞台に向けて、最高の準備と「最高の相棒」とともに、どうか持てる力を余すことなく発揮できるよう心から応援しています!


