テクニック
PR

学校選びのポイント:校風とカリキュラム

erimakitopapa
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

はじめに

偏差値という「数字」ではなく、校風やカリキュラムという「中身」を重視する考え方、非常に本質的で素晴らしい視点だと思います。偏差値はあくまで「入り口」の門の厚さを測る指標に過ぎず、入学後の6年間、そしてその後の人生を形作るのは間違いなく「環境(校風・カリキュラム)」だからです。

「何にこだわって私学を選ぶべきか」、私が思う指針となる4つの柱を整理しました。

1. 校風のこだわり:「OS」が子供に合うか

パソコンにOS(WindowsやMacなど)があるように、学校にも根本的な動作原理があります。お子さんの性格という「ソフト」が、そのOSの上で軽やかに動けるかどうかが重要です。

管理型 vs 自由放任型

手厚く学習計画まで面倒を見てくれる学校か。「自分で考えて行動せよ」と、生徒の自主性に任せる学校か。

勉強に関しても、宿題が多めだったり、小テスト多めで管理するタイプなのか。宿題もそこまでは出ないが、しっかり自主的にやっていかないと中間期末テストで点が取れなくなる放任型なのか。

校則の厳しさなども学校によって個性があります。どちらが正しいということは全くないと思います。ただ、どちらが合うのかということに尽きると思いますので、それぞれのご家庭で合う方を志望校として選択することが、合格後の満足感につながると思っています。別の記事でも紹介する予定です。

伝統・宗教教育

キリスト教や仏教など、特定の価値観に基づく情操教育があるか。これは、思春期の「心の拠り所」として大きな影響を与えます。

宗教に関しては難しいところです。無宗教の学校が精神的に不安定になるかというと、そういうわけでもないように思います。ただ、日本人は宗教ということに関して不勉強すぎる感はあるので、軽く触れるという点ではキリスト教や仏教の学校を選択するという方法もありかと思います。やはり、宗教的なのは嫌だという方は無宗教の学校を選べば良いと思います。

昨今はキリスト教の学校でも、それほど宗教色を出さない学校も増えているとのことですので、そこまで選択肢に影響するような項目でもないように思います。実際、私は仏教校の男子校でしたが、イベントごとに近くになる大きなお寺で6年生全員集まって話を聞くぐらいで、特に宗教に関して影響を受けた感じはありません。お寺の友人もいましたけどね。

この話も別の記事で紹介したいと思います。

思いやりや感謝などは宗教でなくとも教わりますし、娘の選んだ学校も無宗教ですが、礼法の授業がありますので、各ご家庭の好みで選択なさって良いと考えます。

別学 vs 共学

異性の目を気にせず自分をさらけ出せる「別学」か、多様な価値観の中で社会性を育む「共学」か。

これは難しい問題です。進学率とかをしっかり見ると差が出るのかもしれませんが、一般的には別学の方が学力は伸びると言われています。確かに私も男子校でしたが、学校に女子がいると学校生活のあり方が変わるような気もします。共学の友人が羨ましいと思ったこともあります。中には、男子校で育って女子への免疫が下がってしまう友人もいました。大学に入ってから、なかなか女子に話しかけられないという話も来たことがあります。逆に男子校でも、予備校とかで積極的に女子校の生徒に話しかける友人もいましたから人ぞれぞれなのかもしれません。

世の中の流れ的には、少子化に伴う経営的な問題により共学に変わる学校も増えてきています。共学を望んで選ぶ人もいます。多感な時期に別学よリ共学の方が自然な社会性を育むと考える人もいます。

結局のところはその人その人で正解はなく、好みの方を選ぶということになります。この話はまた別の記事で紹介することにします。

2. カリキュラムのこだわり:「出口」と「プロセス」

6年後の進路だけでなく、その進路を「どう実現させるか」というプロセスに注目します。

大学接続の形

これも意見が分かれるところですね。現在は早慶やGMARCHの付属校が人気です。中学受験の偏差値の方が付属している大学より高いという意見もあり、勿体無いという考えもあります。人それぞれというの変わらないですが、より情報を集めて検討する必要あるかと思います。こちらもまた、勉強して記事にしたいと思います。一概にステレオタイプに分けることはできないと思いますが、学校としての特徴はあるので比較していこうと思っています。

付属・系列校:

受験勉強に縛られず、自分の好きな研究やスポーツに没頭できる時間を買う。とはいえ、希望の学部に進むためには、受験勉強はなくとも日々の学習や定期テストは頑張らないといけない。

それでも、大学には進めるという安心感は親としては魅力的だと思う。我が家は選択肢になかったが、昨今では系列校の人気が高いのも理解できる。

進学校:

共通テストや難関大対策を前提とした、切磋琢磨する環境を買う。私も進学校の出身ではあるのでイメージはこちらの方が一般的だと思っていた。ほとんどの生徒が大学受験をしていく。そのために、大学受験に向けた勉強を頑張る。多くの中高一環は高校2年生で大学受験のカリキュラムが終わる。1年間は大学受験に向けての時間となる。系列校だとこの時間分余裕があるという考え方になるのだろうか。

要は時間の使い方だと思うが、それぞれに合った方を選択していくのが良いと思う。ちなみに私は進学校ではあるが一般受験はしていない。

独自の教育プログラム:

グローバル・英語:

単なる語学学習ではなく、英語「で」何を学ぶか(海外研修、CLILなど)。ちなみにCLILについて調べたので載せておく。

CLIL(クリル)とは

CLIL(クリル)は Content and Language Integrated Learning(内容言語統合型学習) の略称で、数学や社会、理科といった「科目内容」と「外国語」の学習を統合した教育アプローチです。

単に外国語を学ぶのではなく、「外国語を使って何か(内容)を学ぶ」 ことに重点を置いています。

1. CLILの「4つのC」

CLILでは、以下の4つの要素をバランスよく組み合わせることが特徴です。 [4, 5] 

  • Content(内容): 教科科目(算数、理科、社会など)や、具体的なトピック(環境問題、文化など)の知識。
  • Communication(言語): 学習内容を理解し、表現するために必要な言語スキル。
  • Cognition(思考): 情報を分析したり、批判的に考えたりする思考能力。
  • Community/Culture(文化・協学): 異文化理解や、クラスメイトとの協働作業を通じた学び。 [6, 7, 8] 

2. 主なメリット

  • 学習意欲の向上: 興味のあるテーマを学ぶため、単なる暗記よりもモチベーションが維持しやすい。
  • 実践的な力の習得: 「英語を学ぶ」だけでなく「英語で思考・発信する」プロセスを繰り返すことで、生きた言語能力が身につく。
  • 思考力の育成: 知識を得るだけでなく、それについて考え、議論することで、高度な認知能力が養われる。

3. 他の教育法との違い

  • CBI(内容重視の教授法): 北米で発展した手法で、CLILと非常によく似ていますが、CLILは1990年代に多言語主義を掲げるヨーロッパで提唱されました。
  • イマージョン教育: 科目のすべてを外国語で行うスタイルですが、CLILは「内容」と「言語」の両方に学習目標を置き、学習者のレベルに合わせたサポート(スキャフォールディング)を行います。

日本では、小学校の外国語活動から大学の専門教育まで幅広く導入が進んでいます。

探究学習・STEAM:

答えのない問いに対して、実験やフィールドワークを通じて解決策を探る授業があるか。今は様々なカリキュラムがあり、いわゆる探究の授業が増えています。娘の学校でもこの手の授業や活動が多いことを魅力として謳っています。聞きなれない言葉でしたので、いかに調べたものを貼っておきます。

「探究学習」と「STEAM」はどちらも現代の教育で重視されている概念ですが、焦点の当て方が異なります。

1. 探究学習:学びの「プロセス」に注目

探究学習(探究的な学び)とは、生徒自らが「問い」を立て、解決に向けて自発的に動く学習スタイルのことです。従来の「正解を覚える」学びから、「どうやって答えを見つけるか」という過程(プロセス)を重視する学びへと転換することを目指しています。 [3, 4, 5, 6] 

  • 探究の4ステップ:
    1. 課題の設定: 自分の興味や社会の課題から問いを作る。
    2. 情報の収集: インタビューや実験、調査を行う。
    3. 整理・分析: 得られた情報を分類し、自分の考えを深める。
    4. まとめ・表現: 解決策や自分の意見を発表し、他者と共有する。

2. STEAM教育:学びの「領域」に注目

STEAM(スティーム)は、以下の5つの領域の頭文字をとった教科横断的」な教育アプローチです。理数系の知識に「Arts(創造性・教養)」を掛け合わせることで、実社会の課題をクリエイティブに解決する力を養います。

  • S (Science): 科学(自然の仕組みを知る)
  • T (Technology): 技術(ICTやツールを使いこなす)
  • E (Engineering): 工学・ものづくり(形にする、設計する)
  • A (Arts): 芸術・リベラルアーツ(感性、文化、経済、倫理など)
  • M (Mathematics): 数学(データや論理で考える)

3. 両者の関係性:「車の両輪」

探究学習とSTEAMは切り離されたものではなく、組み合わせて実施されることがほとんどです。

特徴 探究学習STEAM教育
主な焦点学び方(プロセス)学問の組み合わせ(手法・領域)
キーワード自発性、問い、主体的な深い学び分野横断、創造、ICT活用、ものづくり
役割「何をどう深めるか」という姿勢「何を使って解決するか」という武器

例えば、「地元のゴミ問題を解決する」という探究を進める中で、統計データを分析し(M)、アプリを作成して(T)、直感的に伝わるデザインで発信する(Aといった形が、STEAMを活用した探究学習の理想的な姿です。

というもので、今までの受験勉強一辺倒の教育からより実践的な社会に対応できる様な教育も含めていく様になっているということらしい。

いずれにせよ、色々経験するということが教育の基本の一つだと思うので、勉強以外の学習をさせてもらえるのはありがたい。この様な取り組みを積極的に取り入れてる学校は魅力的に見えるかもしれない。結局、自分の求める学校がどういうものかということなのかもしれない。

これもまた別の記事で書いていこうと思う。

3. 「在校生の姿」へのこだわり:未来の自分を投影できるか

説明会の先生の言葉よりも、「廊下ですれ違う生徒の表情」が何よりも雄弁です。これはわかりやすいと思います。学校の校風とかは在校生を見るのが早いということ。

「この子たちと友達になれそうか」

お子さん自身が直感的に「楽しそう」「ここなら居場所がありそう」と感じるかどうか。なかなか言語化が難しいのですが、肌に合うという表現が正しいのでしょうか。なんとなく、ここじゃない感じとかを学校見学で感じることがあります。

ちなみに我が家は実は親的に第一志望がそんな感じだった。じゃあ志望校にするなよという話ですが、もっともな話だと思う。親の気持ちより本人の気持ちを優先したという事にするのが無難だが、もう少し狡猾な考えもあって私は第一志望を決めている。それは他の記事でも気づくと思うが、どこかで語る事にしよう。

いずれにせよ、何がというわけではないが、この学校に行きたいと感じることはとても重要だ。受験勉強のモチベーションにもなる。合格できたなら、その後の満足度も高いはずだ。

部活動や行事の熱量

勉強以外に、生徒たちが何にエネルギーを注いでいるか。その「熱」にお子さんが共鳴できるか。

わかりやすいのは部活動だろう。体育会系や音楽系、文化系で優秀な成績を収めている学校はそれだけで特徴となる。興味のある分野で実績を残している学校というのも魅力的に感じると思う。

また、学校を知る上で文化祭や運動会などで学校見学できるイベントは重要である。先ほどの在校生の話ではないが、学校が伝える校風よりも在校生が実際にどの様な感じで過ごしているかをみる良いチャンスである。そういったイベントを見て、惹かれる学校を選んでいきたいものである。

4. 物理的な条件とサポート体制

6年間の通学は、心身に大きな負荷がかかります。ここも無視できない「こだわり」ポイントです。

通学時間:

毎日1時間半かけるのか、40分で済ませるのか。この差は6年間で膨大な時間(睡眠や趣味の時間)の差になります。

我が家が進学先を決めたのも、この条件が大きかった。結構、重い荷物を持って週5日ないし6日通うので、通学の環境は非常に重要であると思う。人によっては条件の1番に持ってくる人もいると思う。時間は有限なので、さもありなんというところだろう。

時間もさることながら、アクセスや通学の環境も重要である。混んでいる時間帯の混んでいる電車で通学するのは大人でも考えただけでしんどいだろう。

通学時間が長いからといって必ずしもマイナスではない、通学時間の使い方によっても変わるからである。つまり、優先順位と受け止め方なんだと思う。

フォローアップ:

成績が下がった時、あるいはメンタルが不安定になった時、学校がどう寄り添ってくれるか。

これはカリキュラム的なものやシステム的なものだと思う。図書館や自習室の活用法を学校側が積極的に運用しているかどうかだ。娘の学校では自習室にチューターが常駐していて質問することができるらしい。

あとはメンタルに関することだが、集団生活をしている以上色々なトラブルに遭うこともあるだろう。カウンセラーなどの専門家が常駐していたり、相談する窓口があることが重要である。

どちらにして、自分から動くことができない子を学校側が拾いに行くかどうかというところが面倒見の良さという評価につながるのだと思う。これは外からは分かりにくいところである。実際の中の意見がないと判断が難しいが、中の意見もバイアスがかかるので取扱注意である。

現状、学業や精神面でのフォローアップの体制があるかないかというところは検討しないといけないかと考えている。

私学選びで「こだわるべきこと」のチェックリスト

項目確認すべきポイント
教育理念10年後、20年後にどんな大人になってほしいか、親の願いと一致するか。
生徒の気質お子さんの今の友達関係や性格に近い集団か、あるいは憧れる集団か。
学習の深度「先取り」のスピードにお子さんがついていけるか、楽しめるか。
施設・環境図書館の蔵書数、理科室の設備、カフェテリアなど、ワクワクする場所があるか。


最終的に「この学校なら、もし第一志望でなくても、楽しく6年間通える」と思える学校をいくつか持っておくことが、受験全体の精神的な安定に繋がります。

あとがき

ちなみに我が家は探究やSTEAMなどの取り組みを高く評価してる。余談になるが、私自身が中学受験の経験者であるからこそ、最初は娘には中学受験を薦めなかった。何を薦めたかというと、海外留学だ。しかし娘が激しく拒んだため、中学受験という選択肢にした。何が言いたいかというと、私は語学と実践的な力をつけて欲しかったということだ。こういうブログで書く内容ではないかもしれないが、学歴なんてものは身を助けてはくれない。これは経験談である。実力をつけることだけが、社会に生き残っていける方法だと思っている。私はその力をつける環境を得るための中学受験だと思っている。だ

余談は置いておいて、それぞれが希望する未来のために納得できる学校を志望校にすることが重要だと思う。通学に関しては、日々のことなので割と優先順位は高い検討要素だと思う。そこそこの距離でも慣れてしまえばということもあるが、時間は有限であり使い方で変わる。

私個人的には偏差値も重要だが、ここまで学校でやれるカリキュラムが昔と違うと環境や内容も重要であるように思う。現在の中学受験における志望校選択は多様性に富んでいて、人それぞれ求めるものが違うから難しいと思う。

繰り返しになるが、それぞれが希望する未来のために納得できる学校を志望校にすることが重要だと思う。

全ての受験戦士たちに幸あれ

Xからの読者コメントをお待ちしています。
ブログ更新の励みになります!
↓各ジャンルの他のブログが読めます↓協力感謝です‼️
にほんブログ村 受験ブログへ 中学校受験ランキング
自己紹介
とぱぷー
とぱぷー
受験サポーター 医師
中学受験経験者 医師 得意科目:算数
中学受験を1年間併走し、結果は受験校6校中5校を合格。
合格率約85%の受験サポーターとして、受験の記録およびノウハウを発信している。
名前の由来は旅行用ネックピローと某ランドのキャラ帽子による。
記事URLをコピーしました