【1年の軌跡】1日10時間勉強した我が家が、あえて「1泊旅行」に行った理由【番外編】
中学受験の夏は「天王山」と言われますが、我が家のスケジュールもまさに修羅場のようなハードさでした。
朝9時から夕方17時までみっちり夏期講習。
帰ってきてから急いでご飯とお風呂を済ませ、そこからさらに夜の家庭学習タイム。
塾の時間と家での勉強を合わせれば、毎日10時間以上。勉強時間と勉強量だけで言えば、受験生の中でもトップレベルにやり切っていた自負があります。「周りがやっているから」ではなく、自分たちの限界に挑む日々でした。
しかし、そんな超ハードスケジュールをこなす我が家ですが、夏休みの中にあえて「1泊2日の旅行」を組み込みました。
「そんなにガリガリやっていて旅行に行くの?」と思われるかもしれません。でも、これだけ張り詰めてやっていたからこそ、我が家にはこの1泊旅行が絶対に必要だったのです。

1. 宿の部屋は「テレビも誘惑もない」最高の自習室
旅行に行くからといって、勉強を完全にゼロにしたわけではありません。毎日机に向かうルーティンを崩さないため、旅行中も、旅館の部屋でいつも通り勉強は継続していました。
実は、これが大正解でした。
家や塾とは違う「静かな和室」、そして「テレビやゲームなどの誘惑がない環境」は、子どもにとって新鮮な、最高の自習スペースになったのです。
「やるべきことを集中して終わらせて、温泉に入ろう!」「美味しいご飯を食べよう!」という明確なご褒美があるため、集中力の高さは驚くほどでした。
毎日9時〜17時で鍛えた集中力があるからこそ、「場所を変えても、やるべきことは一瞬で終わらせる」というメリハリが見事にハマりました。

2. 夜空を眺めて「星座」の勉強。10時間分の知識が「生きた学び」に変わる
そして、この旅行最大のハイライトは、夜の過ごし方にありました。
夜、宿から一歩外へ出て、親子で夜空をじっくりと眺めました。都会の自宅周辺では見られない、満天の星空。そこで、塾のテキストや模試で何度も見た「夏の大三角」や「星座」を実際に探してみたのです。
「あれがベガで、こっちがデネブだ!」
「テキストの図で見るより、ずっと明るくて綺麗だね」
毎日10時間以上机に向かって詰め込んできた無機質な知識が、目の前の本物の星空とつながり、「生きた知識」に変わった瞬間でした。
どれだけ優れた参考書を読み込むよりも、この旅先での実体験こそが、子どもの中に一生残る最高の受験対策(理科の補強)になったと確信しています。

3. 【番外編】学校の宿題も受験勉強に巻き込む!顕微鏡が大活躍
受験生の夏休み、もう一つの敵が「学校の宿題」ですよね。特に自由研究は時間がかかって厄介です。

我が家ではここも賢く乗り切るために、受験勉強のために購入した「顕微鏡」をフル活用しました。
塾の理科で習う植物の組織や、身の回りのものを顕微鏡で観察し、それをそのまま自由研究のレポートとして作成。学校の宿題をサクッと終わらせつつ、顕微鏡の正しい使い方や、テキストの図でしか見たことがなかった微細な世界を実際に目で見て学ぶことができました。
「受験勉強」と「学校の宿題」を切り離すのではなく、巻き込んでしまう。これも我が家の大切な戦略でした。

4. 親子のピリピリを解消する、最高の「息抜き」
いくら体力や精神力がついてきても、まだ11、12歳の子どもです。
毎日9時〜17時の講習を受け、帰ってからも勉強する生活を、40日間ノンストップで走り切ることは不可能です。張り詰めた糸のままだと、どこかで心が折れてしまいます。
日常のピリピリした空間、タスクに追われる時間から物理的に距離を置く1泊旅行は、親にとっても子にとっても、最高のデトックス(気分転換)になりました。
美味しいご飯を食べて、お風呂に浸かって、少しだけプレッシャーから解放される。リラックスした空間だからこそ、お互いに笑顔になれ、「よし、帰ったらまたあのハードスケジュールを頑張ろう!」とエネルギーを100%にチャージすることができました。

まとめ:周りと比べる必要はない。我が家のペースで最後まで
中学受験の夏、大切なのは「周りと比べる必要はない」ということです。
我が家は1日10時間以上やるという選択をし、それをやり切るだけの努力をしました。しかし、それと同時に「限界までやっているからこそ、息抜きも絶対に必要だ」と考え、確信を持って旅行に行きました。

他人がどうしているかではなく、我が子が一番力を発揮できるバランスを、親が信じて作ってあげること。
旅行から帰ってきた我が子は、リフレッシュしたおかげで、翌日からの夏期講習にも、さらに高い集中力で向かっていくことができました。
もし、夏の猛勉強の中で「少し親子で行き詰まっているな」と感じたら、1泊だけのミニマムな旅行や、旅先での生きた勉強を計画してみてはいかがでしょうか。宿の部屋での勉強も、夜空を見上げて星座を探した時間も、きっと合格への大きな原動力になりますよ。


